第1回口頭弁論
原告番号1から5の5名についての訴状、原告番号6から9についての訴状、そして、これらに対する国の答弁書が正式に提出されました。
国の答弁書では、父子感染の可能性があること、ジェノタイプAのB型肝炎ウイルスは成人になって感染しても慢性化するので、原告らの肝炎が集団予防接種が感染ルートとは言い切れないとの反論がなされていました。
法廷では、原告番号1番さんの陳述がなされ、B型肝炎に感染していることが人生のいろいろな場面で困難をもたらしているという被害実態と、国による救済を一日も早くお願いしたいとの気持ちが明らかにされました。
弁護団からは、B型肝炎ウィルスの性質や、キャリアから慢性肝炎、肝硬変、肝ガンへと進行していくシステム、集団予防接種の実態、国はどうすれば予防接種を通じての感染を防げたか、といったことを映像画面なども交えてわかりやすく説明しました。