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和解成立件数2025年5月9日現在

提訴/和解数の差について

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これまでの歩み

裁判報告

第97回口頭弁論

第97回口頭弁論期日では、慢性肝炎を30年以上にわたって患っている原告4682番さんが、法廷で意見陳述を行いました。4682番さんは、平成3年にB型肝炎ウイルスによって急激に肝機能が悪化する「急性増悪」を発症し、入院しました。一旦、病状は落ち着き、仕事に邁進されていましたが、平成10年に再び肝炎を発症し、多忙な仕事を制限しながら懸命に通院して治療をされました。その甲斐あって症状が落ち着きましたが、平成14年に3度目の肝炎発症となり、平成19年に核酸アナログ製剤の投与が始まるまでの間、有効な治療ができず経過観察を続けざるを得ませんでした。現在、肝臓の数値が落ち着いた状態が続いていますが、肝がん発症のリスクなど不安を抱えたままです。実に34年間に及ぶB型肝炎ウイルスによる被害について、裁判所と国に力強く訴えられました。
担当弁護士からも、福岡高裁において、提訴から20年以上前にB型慢性肝炎を再発した患者(再々発事例)の取扱いについて協議が続けられていることを踏まえ、長く肝炎を患っている患者を切り捨てず、早急に救済策を進められるようにすべきとの意見が述べられました。
口頭弁論期日の後は、弁護士会館に移動して報告集会が行われました。4月10日に、国に対して、再々発事例に関する福岡高裁での協議を早急に進めてほしいと訴える院内集会が開催されたことなどが報告されました。また、報告後は、意見陳述を行った4682番さんも含め、参加原告全員で交流をしました。

第96回口頭弁論

第96回口頭弁論では、原告番号5460番さん(病態はキャリア)が意見陳述をしました。
5460番さんは、B型肝炎の感染が判明した経緯、B型肝炎に感染したことが判明してから、これまでのご自身の活動について意見陳述いただきました。実は、5460番さんは市議会議員を務められていた当時、原告団・弁護団の活動にご尽力いただき、意見陳述では、そのことについてもお話いただきました。
期日の後は、裁判の報告集会が開かれ、5457番さんから感想が述べられました。その後、各班からの活動報告があり、いつものように交流会を実施しました。
報告集会終了後、久しぶりに弁護団と原告団の懇親会を行い、大いに盛り上がりました。

第95回口頭弁論

第95回口頭弁論では、原告番号5457番さんが意見陳述をしました。病態は慢性肝炎で、除斥期間20年が経過する5日前に提訴をされた方です。5457番さんは、目標にしていた仕事に就いたものの、慢性肝炎発症により入院され、その数年後に慢性肝炎が原因で住宅ローンの審査が通らずに自宅購入を断念され、その数年後に身体的負担からやむをえず転職を選択するという経験をされました。その上で、「救済していただくことは、大変ありがたいことですが、国は、感染者からの申請による受け身の救済ではなく、除斥期間を廃止し、積極的に救済の手を差し伸べるべきではないでしょうか。何の罪もない人々が、今も苦しんでいるのです。国には心ある救済を望みます。」との意見を述べられました。
次いで、弁護士からも、B型肝炎訴訟における除斥問題とは、国自らが引き起こした問題であるにもかかわらず、放置をして、救済せずに被害者に被害の存在を気づかせないでいて、その結果時間の経過を利用して責任を逃れようとする国の対応にほかならないと意見陳述を述べました。
期日の後は、中之島公会堂で裁判の報告集会が開催され、5457番さんから感想が述べられ、いつものようにこの間の活動が共有され、除斥問題の活動や広報活動、教育啓発活動について報告された後に、原告さん・元原告さんの皆さんとの交流会が開催されました。

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