B型肝炎患者・患者の家族の声
B型肝炎患者のオーラルヒストリー
(落語家 桂福丸さんとの対談)
集団予防接種における注射針や注射筒の使い回しが原因でB型肝炎ウイルスの感染被害を受けた被害者は、あなたと同じ時代・同じ国・同じ地域で生まれ、育ち、学校へ行き、就職し、家族を作り、人生を送ってきた方々です。そのことを知ってもらうために、落語家の桂福丸さんに、B型肝炎患者の小池真紀子さんと対談をしていただきました。対談の中で、小池さんには、B型肝炎のみならず、ご自身の人生を直接にお話しいただき、その内容を記録として残しました。
B型肝炎患者の人生を知っていただくことで、より、B型肝炎の問題を深く理解することができます。
この映像は、過去に原告団のために「肝臓落語」を作り披露してくださった落語家桂福丸さんから、「B型肝炎問題の当事者の方の口述記録を残すことが大切ではないか」、という発案を受け、取材及びビデオ撮影への協力をお引き受けていただいた小池さんとの対談を撮影したものです。
落語家桂福丸さんからのメッセージ
人は、他人の思いをすべて感じることはできません。
他人の期待にすべて応えることもできません。
ただ、すべてを理解することはできなくても、他人に寄り添うことはできます。
原告の方々は、体験していない人々には想像もつかないような辛さ、深い苦悩をみな持っていらっしゃることでしょう。しかし、それだけではなく、笑い、涙し、
暖かい気持ちになられたこともあると思うのです。
それらを丸ごとお話しいただき、記録に残すことこそ、原告の方々の「いのち」への敬意だと思い、今回のオーラルヒストリーの提案をさせていただきました。
人間は日々新しい感動と出会い、変わり続けます。
それと同時に過去の記憶や感動は少しずつ薄れていくのも事実です。
映像や音声には、その薄れかけた記憶を再び鮮明にする力があります。
「生きること」には、必ず意味があります。
その素晴らしさを知っていただくべく、今後もこのオーラルヒストリーを続けていければと思っております。
まずはどのようなものか、ご一見賜れば幸いです。
落語家 桂福丸さんのプロフィール
1978年神戸市生まれ。灘中学灘高校卒業後、京都大学法学部に進学。2001年卒業。
卒業後は英語落語を学びアメリカでも公演を行う。
2007年2月、4代目桂福団治に入門。「福丸」の名付け親は作家の藤本義一氏である。
同年3月9日に高石アプラホールにて初舞台を踏む。
その後、天満天神繁昌亭ほか、各地の落語会・講演会に出演。古典落語を中心に創作落語も演じ、高座・メディアにて幅広く活躍中。
2017年には「平成29年度 文化庁芸術祭賞・大衆演芸部門 新人賞」、2018年には「平成29年度 花形演芸大賞 銀賞」、2022年には「令和3年度 大阪文化祭奨励賞受賞」を受賞。
桂福丸さんのオフィシャルWEBサイト
https://katsurafukumaru.com/