B型肝炎をご存知ですか?
感染経路は?
B型肝炎は、ウイルスに感染している人の血液や体液を介して感染し、B型肝炎に感染している母親から生まれた子供に感染する垂直感染(母子感染)と、性感染や、注射器の使い回し、針刺し事故(医師や看護師が、他人の血液が付着した注射針などで怪我をすること)などが原因によって感染する水平感染があります。
現在、B型肝炎ウイルスの感染者は110万人〜140万人いると推計されますが、このうち40数万人(国の推計)が今回の基本合意に基づく救済対象(集団予防接種による感染被害者)である可能性があります。
現在、垂直感染も水平感染もワクチン接種でほぼ感染を防止することができます。

垂直感染(母子感染)
HBVに感染している母親が出産をするときに、産道で血液を介して赤ちゃんに感染する場合があります。現在は母子感染防止策がとられていますが、その防止策がとられる以前にHBV感染患者から産まれた赤ちゃんは、HBV感染の可能性があります。
母子感染についての豆知識
現在では母子感染を防ぐため、すべての妊婦がHBVに感染しているかどうかの検査を受け、感染していた場合には出生児にワクチン等を投与することになっています。

水平感染
母子感染以外の感染を水平感染といいます。水平感染は、集団予防接種の注射器の使い回しや針刺し事故(医師や看護師が、他人の血液が付着した注射針などで怪我をすること)などにより感染する可能性があります。
水平感染についての豆知識
水平感染を予防するために、医療従事者など希望者にはワクチン接種が行われています。
ワクチン接種は、①初回/②初回投与1か月後/③初回投与6か月後に、HBVの感染防御抗体を生体に作らせることを目的とするB型肝炎ワクチン(HBワクチン)を接種します。
※日常生活の中でHBVに感染することはほとんどありません。差別や偏見をなくすために、正しい知識を持つことが大切です。