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和解成立件数2024年3月6日現在

提訴/和解数の差について

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これまでの歩み

裁判報告

第40回口頭弁論

この日は、130名の方が和解され(原告数)、大法廷の傍聴席には多くの原告やご家族らが来られました。
期日では、原告2名の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
意見陳述は、原告2984番さんと原告3103番さんが担当されました。
2984番さんは、小さなお子さんをお持ちの女性です。ご自身の病状についての不安もさることながら、出産時に母子感染を防止するための医療措置を執られたにも拘わらずお子さんに母子感染していることが分かり、幼い我が子が肝炎やその治療で苦しんでいることに対する深い悲しみ、もどかしさについてお話しされました。また、出産時に受けた対応により感じている差別不安についてお話されました。
3103番さんは、B型肝炎ウイルスに感染していることを社会人になったときに知りました。そのときに感じた将来への不安、結婚についての悲観的な思い、そして実際に肝炎を発症したためにやりたかった仕事を諦めなければならなかった悔しさなどについてお話しされました。

弁護団意見陳述では、長野真一郎弁護士が、未だ被害者の内の5.5%程度しか提訴ができていない現状を踏まえ、国に対し救済制度の周知徹底と時限立法であるB型肝炎特措法の延長を来年早期に実現すること、恒久対策の一環として肝がん患者の医療費助成を実現することの必要性を強く訴えると共に、原告団が中心となって取り組んでいる高校・大学への出張授業の意義と成果について説明を行いました。

裁判後に開かれた期日報告集会は、AP淀屋橋4階北B会議室で行われました。意見陳述をしていただいた2人の原告さんから意見陳述の感想、原告の江口さんから期日間の活動報告DVDをご紹介などをいただきました。また、先日発刊された岩波ブックレット『B型肝炎-なぜここまで拡がったのか』の著者の1人である毎日新聞の久野華代記者をお招きして、記者の目から見た基本合意直前の様子をお話し頂きました。さらに、遺族の会である「なの花の会」の立ち上げがなされたことの案内などがなされ、その後に行われた原告さんとそのご家族、弁護士、支援をしてくれている学生さんたちによる交流会も盛り上がり、活気のある集会となりました。

第39回口頭弁論

この日は、139名の方が和解され(原告数)、大法廷では、原告の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
意見陳述は、原告833番さんと原告2757番さんが担当されました。833番さんは、肝硬変原告で除斥対象者でした。10年ほど前に目が見えなくなる状態になりましたが、国民の生命と健康を守るという国に課された使命を果たすことを、点字で、精一杯お伝えされました。
2757番さんは、肝癌で既に再発も経験されています。制度の存在を知った時には、お母様が他界されていたことで、提訴にも大変苦労をされました。意見陳述では被害者にとって提訴のハードルが高いこと、また救済の遅れによって被害が拡大したことについて、国の早期の対策を立てることを強く求められました。

弁護団意見陳述では、長野真一郎弁護士が、「救済が遅れている大きな原因が、時間の経過によって提訴に至る資料の収集に困難をもたらしていることにあり、被害者にその責任はないこと」を強く訴え、救済の遅れをもたらした国に「柔軟な救済条件の解釈」を行うよう要請、また「裁判手続きの迅速化」を国と裁判所の双方に求めました。

裁判後に開かれた期日報告集会は、AP淀屋橋4階北B会議室で行われました。意見陳述をしていただいた二人の原告さんから意見陳述の感想、また原告の江口さんから期日間の活動報告DVDをご紹介いただき、参加いただいたテレビ大阪のスタッフの方から密着取材による報道のご紹介とご挨拶もありました。また原告団弁護団が力を入れている教育啓発活動について大学や高校での講義を担当した原告さんからの体験談もあり、小池代表からは、8月3日の大臣協議の詳細な報告がされ、その後、原告さんとそのご家族、弁護士、また支援をしてくれている学生さんたちによる交流会が行われ、盛りだくさん、大変充実した報告集会となりました。

第38回口頭弁論

この日は、原告170名(患者数152名)の方が和解され、大法廷では、原告の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
意見陳述は、原告2894番と原告2595番がされました。2894番さんは、提訴時は肝硬変原告でしたが、最近の検査で肝がんが発見されたという方です。手続きの簡素化、新薬の開発、同じ様な思いをする人が出ない様にと訴えられました。また、2595番さんは、遺族原告の方です。旦那さんを肝硬変で45歳で失い、子供さん2人も感染しているという方です。ニュースで救済法を知り、手続きを進めたが、国から除斥期間の経過を指摘されています。期間の経過で差を付けるのはおかしいと訴えられました。

弁護団意見陳述では、奥村秀二弁護士は、被害者であることすら知り得ない状況下では権利を行使することなどできないこと、除斥は民法に規定された制度ではなく、民法の解釈として最高裁判決が作り出した制度にすぎないこと、差のない解決を実現すべきと意見を述べました。

裁判の後に開かれた期日報告集会は大阪弁護士会で行われ、意見陳述をしていただいた原告から意見陳述の感想、AKSについての簡単な説明、基本合意2についての報道の紹介、「北海道の助成を全国に」のDVD放映などがなされました。その後、原告同士の交流会が行われ、台風の影響で参加できなかった方も大勢いるにもかかわらず充実した報告集会となりました。

第37回口頭弁論

この日は、99名の方が和解され、大法廷では、原告の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
意見陳述は、原告2443番と原告2480番がされました。2443番さんは、慢性肝炎原告です。治療における苦しみ、入退院を繰り返すことの苦しさ、先の見えないつらさなどを訴えられました。また、2480番さんは、肝硬変原告です。社会人になってからの感染判明による衝撃、発症者であることからくる昇進機会断念や再就職の断念といった苦しさなどを訴えられ、国には肝硬変・肝がんに対する医療費助成の必要性を訴えられました。

弁護団意見陳述では、長野真一郎弁護士は、「基本合意その2」の締結とその後の個別和解の現状と課題について述べると同時に、「除斥問題」について、国の責任を否定して救済を放置してきた国が除斥を理由に救済を拒絶することの理不尽性についての意見を述べました。

裁判の後に開かれた期日報告集会は中之島公会堂で行われ、意見陳述をしていただいた原告から意見陳述の感想、関西テレビやテレビ大阪でなされた報道の紹介、6月1日のAKS集会の参加の呼びかけ、基本合意その2の説明などがなされました。その後、原告同士の交流会が行われ、充実した報告集会となりました。

第36回口頭弁論

この日は、113名の方が和解され、大法廷では、原告の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
意見陳述は、原告2505番と原告2514番がされました。2505番さんは、キャリア原告です。感染によるご自身の苦しみ、母親の苦悩、またご自身の体験から不当な差別の解消等により、肝炎患者が普通の生活を送ることができる社会の創設を訴えました。また、2514番さんは、肝臓がん原告です。肝がんが発見された際の衝撃、肝がんとの闘病生活、除斥問題の不当性、治療費が高額で生活が厳しいことなどを訴えました。

弁護団意見陳述では、長野真一郎弁護士は、自らが集団予防接種感染被害者であることを知らない被害者がいまだ多数存在するため、国に本訴訟の制度の周知徹底、慢性肝炎除斥の「発症の事実」の認定は慎重になされるべきであるとの意見を述べました。

裁判の後に開かれた期日報告集会は大阪弁護士会で行われ、意見陳述をしていただいた原告から意見陳述の感想、AKS集会で行われたオレンジサポート(B型肝炎訴訟を支援してくださる大阪市立大学の学生ら)による朗読劇の上映がありました。また、今年も医療費助成制度の実現を目指す署名活動を行うことなどの報告もありました。その後、原告同士の交流会が行われ、充実した報告集会となりました。

第35回口頭弁論

この日は、116名の方が和解されました。
大法廷では、原告の意見陳述と弁護団意見陳述を行いました。
原告の意見陳述は、原告297番と原告2523番がされました。297番さんは、30年間もB型肝炎の治療に苦しみ、病気によって早く退職しなければならなくなったこと、長く苦しんだことを理由に救済を拒否する除斥制度の理不尽さを訴えました。
2523番さんは、昨年10月に夫を亡くした遺族原告です。肝がんを告知されてから約1年という短い間に、夫の61歳という若い命を奪われたことの無念さをお話いただきました。

続いて、奥村秀二弁護士が「除斥問題」について弁護団意見陳述をしました。長く苦しんできた患者の被害状況から、除斥制度について制限的に考えるべきことを論じました。

裁判の後に開かれた期日報告集会は中之島中央公会堂で行われ、意見陳述をしていただいた原告から意見陳述の感想や、法廷では語りきれなかったお話をお聞きすることができました。また、先日放送された小池原告団代表を追った大阪テレビのドキュメント番組を上映し、肝がん肝硬変への医療費助成に向けた運動の過程と成果を参加者全員で確認できました。
その後、はじめて参加された原告も交えて、原告同士の交流会でも、患者同士、遺族同士、話は尽きず、充実した報告集会となりました。

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