担当地域:大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県・徳島県

和解成立件数2024年3月6日現在

提訴/和解数の差について

全国
  • 提訴数:35989
  • 和解数:33285
大阪
  • 提訴数:5888
  • 和解数:5600

どなたでもお気軽にご相談ください(10:00〜21:00 土日祝も受付)

0120-124-681 06-6647-0300

お問い合わせはこちら
  • 相談無料
  • 面談相談予約も可能

これまでの歩み

裁判報告

第89回口頭弁論

今回は、原告4862番が、子どもたちに母子感染をさせてしまった辛さについて、意見陳述をされました。子どもたちが小さい時は、他人に感染させてしまわないよう、絶えず気を配り、子どもたちが成長してからは、どうか発症しないようにと日々願う母親の気持ちをお話頂きました。キャリアから慢性肝炎への進展率について、「自分の体に関しては、『10%しかないから大丈夫だ』と思えるのに、子どものこととなると『10%もあるのか』と不安でたまりませんでした。」という発言は、ただひたすら子どもの健康を願う親の気持ちを大変よく表現していると思います。残念ながら子どもが発症してしまった後は、大好きなスイミングを辞めさせざるを得なかったことや、病院でのカルテの記載に傷ついたこと、そして、今も子どもたちの定期検査のたびに心配しては胸をなでおろすということを繰り返していることなどについても言及されました。
傍聴された患者さんの中には、ご自身や妻の体験に重ね合わせて聴いてくださった方もいらっしゃったようです。
期日後は、Webにもつないで、ハイブリッド形式で報告集会が行われました。この間の活動報告の他、支援してくださる学生の方々も交えて交流会でのお話も盛り上がりました。
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症のため、以前のように傍聴席が満席になるにはまだ時間がかかるのかもしれません。ですが、新しく来られた方の中には、「同じ悩みをもつ患者さんと話をすることができたのが嬉しかった」と言ってくださる方もいらっしゃいます。裁判期日・報告集会の場が、原告団の皆さんにとって、お悩みやご不安を気軽に分かち合える場になるよう、考えていきたいと思います。

第88回口頭弁論

今年最初の裁判期日も、大阪地方裁判所の大法廷で、リアルで行われました。

今回は、裁判が始まる前に、読売テレビによる法廷内の撮影が実施されました。

裁判では、新規提訴者の訴状や答弁書の陳述といった作業を行った上、原告による意見陳述を実施しました。

意見陳述した原告4621番は、慢性肝炎が20年以上前に発症したとして除斥期間を経過しているとの指摘を受けている方でした。13歳〜14歳の頃にB型肝炎ウイルスのキャリアであることが判明し、16歳の5月に最初の肝炎を発症し、3度の入院とインターフェロン治療、そして、留年を経験しました。その後、遅れて社会人になり、結婚、第1子誕生を経たものの、31歳の頃、ALT(GPT)の数値が再び上昇し、3桁にまでなり、再度のインターフェロン治療をせざるを得ない状態となりました。それでもウイルスは消えず、再度ALT値が上昇に転じたことから、核酸アナログ製剤治療に切り替えました。それと引き換えに、2人目の子どもをあきらめる選択をさせられました。HBe抗原が陰性となり、「もう大丈夫」と言われたので、自分としても完治したと思っていた中での再発でした。また、B型肝炎が再発したことで親族との関係が悪くなり大変な苦労もされ、さらに、高校時代に励ましてくれた同じB型肝炎患者のKさんの死という情報に接したことで、死への恐怖と向き合い続けることになったことなど、13歳からずっと、自身の人生をB型肝炎治療に振り回されながら生きてきた人生について述べられました。そのうえで、除斥期間が経過したことで長く苦しんだ患者が救われないことの理不尽さ、その相手が国である場合の不公平さなどを訴えられました。

期日の後、会場を移して、Web参加もあるハイブリッド形式で報告集会が開催されました。報告集会では、この間の活動の報告や、除斥に関する裁判の状況報告などが、読売テレビの記者も同席の中で行われ、その後の交流会では参加者が和気藹々とした雰囲気の中で楽しく交流を行いました。

このページの上部へ